詩季 しき/Shiki
鬼熊としては珍しく風流を理解し、人間のような姿をとれたため、人里近くで暮らしていた。
市で自作の楽器を演奏していたところ、通りがかった主人に声をかけられ花の宴と関わる様になった。 温厚な性格だが、妙なところで誇り高く、仕事は完璧にこなさないと気がすまない。
茶屋でくつろぎながら、琵琶や自作の不思議な楽器を弾くのが日課となっている。
鬼熊 おにぐま/Oniguma
長い時を生きた熊が異形化したもの。 一般的な鬼熊は山に棲んでおり、人前に姿を現すことは滅多にない。だが、縄張りに侵入した人間に対しては容赦なく、その強靭な膂力でもって襲い掛かるという。